今日から少しずつ英語の正しい勉強法について書いていきたいと思います。
英語の学習法はあまたあれど、これこそが最強なのではと思っている学習法があります。
それは音読です。
「声に出して読む」ということです。
個人的にはこれほど効果的で簡単な方法はないと思っています。
理由としては、
まず、目で見るだけでなく、声を出して読み、耳で聞くということで、単なる黙読よりも五感を多く使うからです。
次に、いわゆる、読む・聞く・話す・書くの4技能のうち、読むことはもちろん、声を出すことで、話すことの訓練にもなりますし、声を出すこと、そしてそれが自分の耳に入ることで聞く訓練にもなります。
さらにいえば、黙読より音読の方が我々人類にとって親しみのある行為だからです。文字が生まれてから数千年経ちますが、黙読が一般化したのが明治時代以降だと言われています。明治時代になったとたんすぐ黙読がはじまったわけではないのでしょうから、黙読の歴史は150年もないということになるでしょう。一方で、音読というのは古くはギリシャ文学のホメロスの時代から、日本でも明治時代くらいまでは音読がメインでした。つまり、音読の歴史は数千年にわたるのです。
そして、明治以前の学問のあり方としては、あるいは世界的には出版技術が発達するまでは、音読による暗記が主流でした。
本が貴重ででめったに手に入らないので、暗唱できるようにするのが学問の主流でした。で、暗唱できるようになるためには、何度も音読するという手段がとられてきました。
したがって、人類史的に見ても、音読には効果があるようです。
それから現代の日本の小学生でも、黙読が可能になるのは、2年生後半から3年生にかけてだそうです。つまり、母国語で7~8年のキャリアを積んで、やっと黙読できるようになるようです。したがって、黙読の方がハードルが低く、より初心者向きの学習法のはずです。
そして、個人的な経験からも、音読ほど、楽に、英語の力をつけられる方法はないと思います。
特におすすめなのは、学校の定期テスト向けの勉強として、教科書本文を20回音読するというものです。これは元ネタがあって、野口悠紀雄著「『超』勉強法」という本に載っていました。中学生だか、高校生だかに読んで以来、その方法で勉強してきましたが、それ以来、めちゃくちゃ英語の勉強が簡単になりました。すごく楽になったのです。それでいて、成績も爆上がりしたので、まさに一石二鳥というわけです。
それから、英語長文を読むのが遅く悩んでいる人にも、音読はお勧めです。すでに意味がしっかり分かる英文をやはり20回声に出して読みます。それを数日かけておこなってください。毎日の勉強法に意味の分かっている長文の音読を入れ込むんです。
ちなみに、音読をするときには、できれば正しい発音でしたいものです。私の若い時には発音も関係なく音読してそれなりに効果はあったのですが、できれば正しい発音で音読したいものです。
ところが、発音に関しては、なかなか日本人にとってはハードルが高いもので、なるべく若いうちに、集中して練習したいものです。そこで、実はエスペックでは次のような講座も行っております。
小6限定の講座ではありますが、できれば中学校に入る前にやっておきたいものです。中学生になると忙しくてなかなかそこまで手が回らないのが現状です。できれば、この機会にふるってご参加ください。お申込みはこちらまで→お申込み