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中学校教科書が新しくなって、もうすぐ3年めに突入。評価の仕方、定期テストのレベルはどう変わったの?

中学校教科書が新しくなって、もうすぐ丸2年がたとうとしています。来年4月からは3年目です。特に英語の教科書は明らかに難化し、生徒たちへの成績のつけ方も、新しくなったのが注目ポイントだったのですですが、それに関連して定期テストも難しくなっています。

たとえば、長年、英語の1学期のテストなんて、80点90点くらいでしたが、今は、よくて70点台、ひどいと50点未満なんて話を聞きます。実際のところ50~60点くらいになってしまっているようなのです。

これも、教科書が新しくなったことが原因なんですが、ことはそんなに単純なわけではなく、それに先駆けて行われた、小学校での英語の教科化や大学入試改革で、センター試験が共通テストに代わり、英語の出題傾向が大きく変わったことも遠因としてあります。

また英語だけでなく、そのほかの教科も定期テスト自体が難化しています。さらにそれと関連して、成績(通知表)のつけ方にも変化がありました。成績を評価するときに、注目するポイントが変更されたからであります。いわゆる、新学習指導要領の評価の観点の変更です。4観点から3観点に変わりました。したがって、「これまで通知表で5をとっていた生徒が4になってしまった。」「それは生徒の出来が悪くなったのではなく、成績につけ方が変わったからなのだ」と、学校の先生から説明された保護者の方もいるようです。

4観点から3観点に変わったことで、一体何が変わったのかを、簡単に言うと、思考力、判断力、表現力を、以前よりも重視して評価するようになったというところです。定期テストが難しくなったのは、これが原因でもあります。つまり、以前よりも、覚えていれば何とかなる問題量が減り、思考力や表現力が求められる問題が、定期テストでも増えてきたんです。

これは、つまり記述問題が全体的に増え、英語や国語などでは初見の文章を読み取る問題もでるようになったわけです。

そういうわけで、中学校の定期テストは全体的に難化しています。

評価の3観点のうち、一番謎なのが、「主体的に学習に取り組む態度」です。以前の学習指導要領で言うところの「関心・意欲・態度」にあたるものかとも思っていたのですが、どうもそういうわけでもないみたいで、当初、学校の先生もどう評価すればいいのか困っているなどという話もありました。

最後にその後伝え聞いた話をすると、たとえば、「やってもやらなくてもいいプリント教材をたくさん渡す。」「1Pノートの取り組み状況」「資格・検定の取得」「レポート類の取り組み状況」などで評価しているみたいです。もちろん日々の授業内での取り組みも評価の対象になるのでしょうが、なかなか学校の先生も大変です。

ちなみに高校1年生も、昨年4月から教科書が新しくなったのですが、評価の仕方についても、中学生同様、3観点になりました。高校生の場合は、学校の各教科の先生同士の連携があまりとれてない場合が多く、以前から各教科の宿題などが遠慮なく出され、トータルで膨大なものになりがちでした。しかし、今回は、「主体的に学習に取り組む態度」を評価するため、特にたくさんプリントを出すようになっているなんて話も聞きました。学校の先生も大変なんでしょうが、高校1年生もなかなか大変なようです。